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桂 春蝶 |
『地獄八景亡者戯』 |
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(じごくばっけいもうじゃのたわむれ) |
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今回最初のご出演は春蝶さん。お噺は『地獄八景亡者戯』
上方落語屈指の大根多です。
「東の旅」のひとつとして断片的に語られてきたお噺を米朝師匠が仕立て直した大変長い根多です。
通しで1時間から1時間半はかかるというロングストーリーですが、今回は春蝶風ショートバージョン。
古典でもあり、新作でもあるようなところが面白く、
春蝶さんのセンスが光ったなかなか聴けるお噺でした。 |
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桂 小春団治 |
『つぼ算』 |
次は小春団治さんが登場。『つぼ算』を演じられました。
ほろ酔い寄席では殆ど創作落語でしたが、今回は古典落語の名作。
三代目春団治師匠の実父の 故・二代目桂春団治が得意とした根多です。
最後のオチは、米朝型で
■ええい、もうこの(二荷入りの)壷、持って行きなはれ!
●はは、それがこっちの思うツボや。 |
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桂 春若 |
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中トリは、春若さんの『京の茶漬け』。
帰りがけに『ちょっとお茶漬けでも』という
京都特有の愛想言葉。とある浪花っ子が「本当に茶漬けを食べようとしたらどうなるのだろう?」と、わざわざ電車で知り合いのところにお邪魔するストーリー。
やっとありついたお茶漬けをすぐきの漬け物でガサガサガサ
本当に食べたくなるよな春若さんの名演でした。 |
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〜〜 中入 〜〜 |