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桂 壱之輔 |
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最初は壱之輔さん。 演じられたのは『真田小僧』という根多。
ああ言えばこう言うで、親をへこましてばかりの子供。
今日もおとっつぁんに小遣いをせびり、ダメだと言われると、
知らない男がおとっつぁんの留守に家に上がり込んで、おっかさんと差し向かいで……
と気を持たせる話をするので、おやじはついつい気になり、
話がとぎれる度に、もう一円、もう一円と情報量を追加で取られるストーリー。
壱之輔さんのハイテンポがしっくりしたお噺でした。
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桂 春蝶 |
『母恋いくらげ』 |
続いて春蝶さんが登場。『母恋いくらげ』を演じられました。
柳家喬太郎師の新作だそうで、
「タコ、イカ、ヒラメ、カレイ、そしてクラゲ」の体の動きが洗練されて美しく、
更に磨きがかかったように見受けられ、創作でありながら、完成度高さが感じられました。
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桂 春若 |
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中入り前は、春若さんの『おごろもち盗人』。
モグラのことを昔は関西ではオンゴロとかオゴロモチとか 言ったそうです。
明日節季を控え、夜遅く支払の工面をする亭主。
金勘定が合わず困っていると、木戸の辺りでボソボソと声が
見れば地面から手が。おごろもち盗人発見。
亭主は盗人を警察に突き出して褒美の金で節季の支払をしようと
哀れ盗人は木戸の向こうの手だけ縛られて身動きのとれぬ状態に・・・
さすが春若さん。安心して聞けるお噺でした。 |
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〜〜 中入 〜〜 |