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桂 福矢 |
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最初のご出演は福矢さん。
今回でほろ酔い寄席に七回目のご出演です。
演じられた根多は『阿弥陀池』
初代春団治の十八番で、明治40年頃に桂文屋が作ったお噺です。
■誰が行けっちゅうたんや?
●あぁ、それやったら「阿弥陀が行け」と言いました。
福矢さんの投げやり口調が、妙にはまった感じでした。
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桂 梅団治 |
『竹の水仙』 |
続いて梅団治さん、
左甚五郎根多で『竹の水仙』。
どう見ても金を持っていなさそうな男がもう何日も宿屋に泊まっています。
心配した宿屋の主が宿賃の催促をしたところ、案の定男は金を持っていないと白状。
そこで男は宿代を稼ぐためにと、刈って来た竹を材料に置物を作ります。
この竹でできた水仙を宿屋の前に置き、
前に「売り物」と書いた札を下げておけば誰かが必ず買ってくれるので
宿賃の方は心配がない、と男は言うのですが。
翌朝、竹細工が水を含み、まるで水仙のように花開いた。
そこへ御通行の大名が駕籠の内から竹細工に目を留め・・・。
実はその男が名人、左甚五郎。
さすがお得意の侍根多でした。
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露の慎悟 |
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中トリには、今回初ほろ酔い寄席初出演の露の慎悟さん。
露の五郎兵衛門下の二番目のお弟子さんで、兄弟子が前々回のほろ酔い寄席へ
出演頂いた「立花家千橘」。「露の」の屋号を持つ噺家としては五郎兵衛さん亡き後
最古参になります。出囃子は「堀江の盆踊り」。
一方では「ボートの慎吾」として全国の競艇場を飛び回っているそうです。
今回の根多は『いらちの愛宕参り』。
最高のおっちょこいちょいぶりが、昔の喜劇映画を見ているような
慎悟ワールドが全開しました。 |
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〜〜 中入 〜〜 |