第24回 公演記録 
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第24回  【 ほろ酔い寄席 】 平成22年 2月14日(日)
住吉区民ホール
桂 治門
平林  
最初のご出演は治門さん。
小春団治さんのお弟子さんで元気一杯に「一生懸命頑張ります。」と
演じられた根多は『平林』。 入門一年半とは思えないお噺でした。

桂 春雨
千早ふる
続いて春雨さんで、根多は『千早ふる』。
まくらの冬季オリンピックの話で「滑る」はまさしく禁句。
百人一首の意味を聞かれ、大嘘話をでっち上げるストーリー。
在原業平の名歌を大関・竜田川の失恋話にしてしまう
お噺で場内大爆笑でした。

桂 春之輔
質屋芝居  
中トリには、本来トリだったはずの春之輔さん。『質屋芝居』。
主人、番頭、丁稚までが芝居好きな質屋が舞台。
「仮名手本忠臣蔵」の三段目が中心で、芝居を見せて聞かせる力が必要な芝居噺。

★見てみなはれ、何やヒマがいる思たら蔵の中で芝居してまっせあれ
▲殺生やがな、わたいのあの裃シワクチャになったぁるがなあれ
★裃ぐらいよろしぃがなシワ伸ばしたら、わたいの布団見てみなはれ、向こぉへ釘付けにしとぉんねん
▲ワヤにしとんなぁ。どないしまひょ?
★「どないしまひょ」て、中へ入って取って来まひょ取って来まひょ
■ど、どこ行きなはんねん?
★「どこ行きなはんねん」て、あんた呑気な人やなぁ、我々店で待ってんねんがな
■どこ行くねん?
★「どこ行く」て、決まってまんがな、中へ入りまんねん
■中へ入んねやったら札わいな?
★札は表で渡しておますがな。
と、さすが春之輔さんでした。

〜〜 中入 〜〜

桂 小春団治
アーバン紙芝居
中入り後のご出演は小春団治さんで
『アーバン紙芝居』。
古典根多の「いかけ屋」の現代創作版。
脱サラをして紙芝居屋を始める主人公。
今の子供達は紙芝居を見たことがなく、なかなか集まってこない。
おそるおそる集まってきた子供達に紙芝居を始めるが、
理屈っぽい子供達に悪戦苦闘。
こーくんは何度聞いてもかわいらしいが、最後は、悪ガキに変身。

終わりにポン菓子屋が登場し、
オチは「逃げろ、あのおっさんテロリストや。」

桂 春若
夢の喧嘩
最後は春若さんの『夢の喧嘩』。
亭主が面白そうな夢を見る。女房が起こして、夢の内容を聞いてみるが
夢なんて見てないと。と一点張り。薄情ものと夫婦喧嘩になり、
最後は奉行所まででてくるお噺。
本来は『天狗裁き』と言う根多で、
春若さんからは、最後の天狗までは長すぎる。と
最後の天狗さんを出さない設定にしたそうです。
〜〜写真と解説は、「囲む会」より提供いただきました〜〜

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