第22回 公演記録 
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第22回  【 ほろ酔い寄席 】 平成21年6月21日(日)
 「住吉区民ホール」にての開催。
桂 福丸
『米揚げ笊(いかき)』
最初のご出演は福丸さん。 ほろ酔い寄席には今回初めてのご出演です。
灘中・高校を経て 京大法学部卒業。
2007年に桂福団治に入門。という異色の新進落語家さんです。
根多は『米揚げ笊』。「ざる」を「いかき」と言うのは上方特有だそうです。

●米を揚げる米揚げいか〜〜き
▲さぁ、その声が気に入って、旦さんが買ぉてやろぉとおっしゃる……、
暖簾が邪魔なら外してやろか
●アホらしもない、暖簾を頭で上げて入る
■上げて入りよったがな番頭どん、嬉しぃやっちゃなみな買ぉてやるぞ。
・・とテンポが大切なお噺。新人らしくさわやかな初登場でした。

桂 蝶六
『任侠伝』
続いて蝶六さんの『任侠伝』。
蝶六さんの師匠にあたる故・二代目桂春蝶さんによる創作得意根多。
ヤクザ映画の世界に憧れる男が登場するストーリーで、
往年の東映任侠映画のパロデイがちりばめられた傑作。
直弟子の蝶六さん等に長く引き継がれていってもらいたいお噺です。

桂 春若
『禍(わざわい)は下』
中入り前は、春若さん。
今回の演題は『禍(わざわい)は下』。上方落語では米朝さん以外は殆どやらないお話だそうです。
マクラの部分では●東京の方では「お妾さん」と言ぃますわなぁ、
こっちの方では「お手掛けさん」とこぉ言ぅ。
目を掛けるか手を掛けるかだけの違いでございまして、
実質においては何ら変わったところはないんでございますが……
丁稚の定吉のかわいらしさが素晴らしく、さすが春若さんでした。

〜〜 中入 〜〜

桂 梅団治
『禁酒関所』
中入り後のご出演は梅団治さんで
『禁酒関所』。お得意の侍根多。上方落語では
数少ないお侍への風刺噺です。
次第に酔っぱらってゆく関所の役人の仕草は素晴らしく場内大爆笑でした。

桂 福団冶
『蜆売り』
最後は福団冶さんの『蜆売り』。
雪がしんしんと降っている。年の頃なら12、3歳の男の子が、しじみを売り歩く…
病気の母親と姉を助けるためにしじみ売りをしている12歳の少年。
この少年に心を打たれた親方は・・・
お得意根多とはいえ観客はたっぷりで大満足でした。
〜〜写真と解説は、「囲む会」より提供いただきました〜〜

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