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桂 春菜
ぜんざい公社 |
最初のご出演は春菜さん。
『ぜんざい公社』というお噺。お父さんの故春蝶さんの得意根多で春菜さんご本人も全力投球で演じられました。三代目春蝶襲名が待たれるお噺でした。 |
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桂 春雨
へっつい盗人 |
続いて春雨さんの『へっつい盗人』。
へっついを祝いとして贈ろうとする喜六と清八。
しかし金が無いので夜中に丼池の道具屋へ行ってへっついをこつそり持って帰ることに。
喜六のドジ振りが面白い盗人話です。
春雨さんのならではの雰囲気で、場内笑いの渦でした。
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桂 春之輔
芝居噺 けつね |
中入り前は、春之輔さんの『けつね』。
このお噺は古典ではなく新作落語に入ります。きつねの物真似をする娘と猟師の甚九郎が旅の侍から五両のお金を騙し取りますが、本当に助けた狐にお金を返してもらう。と言うお噺。
▲ ホンマにお父っつぁん、骨折れたったで。
相手が侍やないか、もし化けの皮が現われてみ、あの差してる刀が恐おてな
◆ えらいやっちやわい
▲ まぁ、一生懸命に勉強したお陰で、役者も及ばんほどうまいこと芝居したわいな。
◆ よおでけた、結構けつこお
▲ あの、お父っつぁん。わたいもな五両といぅよおなお金な、見たことないねが。
わたいにもいっぺん見せてんか?
◆ 見せてやるとも、これで俺も当分は好きな酒がたらふく呑めるというもんじゃ、
われにも見せ、おととし死んだかかにも見せてやろおとな、仏壇。へ供えておいた。
さ、こつち来い こつち来い。
★ 仏壇の前へ来てヒョイッと見ると、小判がのおて柿の葉が五枚。
◆ ヤッ! こ、こ、こらどういう。。。。こらなんじゃ??
種よ、えらいこつちやぞ、小判がのおて柿の葉あが五枚じゃ。
小判が木葉に化けやがったオノレエ、侍、この仕返しわ‥‥‥
さすが春之輔さんならではの話術でした。 |
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